弁護士コラム

「高次脳機能障害」とはどういうものですか?

「『高次脳機能障害』とはどういうものですか?」

【回答】
高次脳機能障害とは、病気や交通事故で脳が損傷したことによって、認知障害が起きたり、感情の起伏が激しくなったり、計画的な行動ができなくなったりといった症状を発する障害のことです。
交通事故における身体の一部の欠損のような一見して明らかな障害とは異なるため、交通事故後遺障害認定に難しい判断を要する部分があります。

 高次脳機能障害として認定され得る後遺障害等級は、1級1号、2級1号、3級3号、5級2号、7級4号、9級10号です。
具体的には、交通事故被害者が「意思疎通能力」「問題解決能力」「作業負荷に対する持続力・持久力」「社会行動能力」を、どの程度喪失したのかということを見て、どの等級に該当するのかということを判断することとなります。