「交通事故示談金の内訳にはどのようなものがあるのですか?」
【回答】
交通事故で発生する人損に関する損害賠償金の内容としては、治療費、看護料、入院雑費、通院交通費、休業損害、逸失利益、慰謝料(入通院慰謝料、後遺障害慰謝料)といったものが挙げられます。
例えば、交通事故損害賠償請求訴訟を提起する場合には、各項目ごとに主張・審理がなされます。
一方、示談で解決させる場合には、この内訳が細かく説明されないということもあります。
そのため、「示談金=慰謝料」と思っている人もいますが、慰謝料は交通事故示談金の一構成要素に過ぎません。
これらは、各項目ごとに一定の基準が定められており、保険会社の基準と弁護士の基準でほとんど変わらないものもあれば(例えば、治療費は実際に支払ったものを指すので、交通事故の治療に必要なものであれば治療費の額で差が出ることはありません。)、大きく変わってくるものもあります。